三十年。五十年。百年。静かに時を刻んだ木々達から、ひとつひとつ削り出す出す天然無垢材の器。
これらの木の器の材料「いわての天然無垢材」は、山で育った原木の丸太から、使用する大きさに切り出した材料。
世の中に溢れる薄い板を傘な柄合わせた合板材や、外国の気象の異なる環境で育つ樹木の材料と全く異り、岩手県産無垢材はその質感、心地よい重みと手触り、温もりは日本の伝統、文化に伝わるものがあります。
日本では、古来より無垢の木の家がありました。現存する古民家の柱や梁はその木のたくましさを想像させます。
現存する歴史的な寺社仏閣もみな天然無垢材による建築。日本最古の木造建築物「法隆寺五重塔」など約1400年以上も立ち続けています。天然無垢材は、呼吸をし続け生き続けているのです。
日本には春夏秋冬があります。花が咲く温かい春、山々を湿らす湿った梅雨、冷たく乾いた風に葉が色づく秋、風雪にさらされる厳しい冬。
1年の内に、こんなにも気象条件が変わる四季を持つ国は日本しかありません。
さらに東北、北海道は冬が長いため、少しずつしか木は成長しません。その春夏秋冬を何度も何度も越えた樹木は強く、たくましく、靭やかで年輪が美しい。
木の器はその無垢材から、ひとつひとつ削り出したものです。
岩手北上山地の北端に位置する旧大野村は南部赤松、栓、栗、欅など豊富な素材に恵まれており三本木工芸では建具職を営んできました。
1980年、東北工業大学 秋岡芳夫教授(工業デザイナー)の指導のもとに、木工技術を活かし「木の器」作りを始め少しずつ全国に知られるようになり現在に至ります。
器のほか、北上山地に育つ樹齢100年以上の木を素材に、美しい木目を活かし自然のぬくもりを感じさせるテーブル、椅子、家具等をお作りしております。
三本木工芸の木製皿、椀となる木材は、大野周辺はじめ岩手県北の赤松(アカマツ)・栃(トチ)・栓(セン)・欅(ケヤキ)などさまざま、すべて岩手県産。
60年から100年、大きなものはそれ以上の樹齢の木を使います。
材料をゆっくり乾燥させた後、手作業でひとつ一つ製作していきます。
木の皿、茶碗は、ロクロ職人が丹精込めて作りあげた「木の器」です。
ひとつの木の塊から、ひとつの器が生まれ、その茶碗、皿、お盆はひとつとして同じ表情がありません。
優しくなだらかな印象の木目、強く真っ直ぐな印象の木目など、木の年輪、木目が様々な表情を映し出します。
現在、洋野町大野の保育食器は岩手県だけでなく、全国の幼稚園や保育園で使われ、
子供の成長とともに、器の表情も一緒に変わって行きます。 時には先生との話し合いから、かたちや大きさを工夫し、長く愛用されています。
小さい頃から木の器を使うことで、手や唇をとおして伝わる「木の温もり」、「木の心地よさ」「やさしい重み」などの感触や、「ほんもの」に触れることによって、日本人の感性、価値観、物を大切する心、食文化を感じて欲しいと想いながら、木の器をお作りしております。
まるで、人が生まれ育っていくように、同じ時間を経て器の表情もうつろいでいきます。
長年使われた器は、表面が荒れたり、欠けが出たり 。
小さなキズやへこみは愛着にも変り、ほんものと暮らす「よろこび」、ほんものを長く使う「よろこび」を感じさせてくれます。
毎日つかうもの、直接口に触れるものだからこそ、本物を使いたい。本物と永く暮らす喜びを感じて欲しい。そんな想いを込めてひとつひとつお作りしています。
人気のある皿、椀を一組にした器セット。
ご自分用、ご家族用、またギフトとしてもご好評いただいております。
和食、洋食とお使いいただけます。
※色合い、木目は天然木のため一つ一つ異なります。
【寸法(約)】 スープボウル 直径11.5cm 高さ6.5cm、サラダボウル 直径11cm 高さ5cm
トレー A型 直径21.5cm 高さ2.2cm、小皿 直径8cm 高さ2.2cm、スプーン 長さ15cm 幅3.5cm
【寸法(約)】スープボウル 直径11.5cm 高さ6.5cm、トレー B型 直径18cm 高さ2.2cm、小皿 直径8cm 高さ2.2cm、箸 径0.8cm 22.5cm
【寸法(約)】スープボウル 直径11.5cm 高さ6.5cm、サラダボウル 直径11cm 高さ5cm、トレー B型 直径18cm 高さ2.2cm
【寸法(約)】スープボウル 直径11.5cm 高さ6.5cm、サラダボウル 直径11cm 高さ5cm、長皿 長さ16cm 幅38cm 高さ2.5cm